昨朝大阪で地震がありました。身近な人にも軽い被害にあった人はいましたがみんな無事でよかったです。僕は久々の早起きで2度寝したかったところに地震が来たので目が覚めました。
ブカレスト北駅の周りを散策。ブカレストのある黒歴史を探しました。
これがブカレスト北駅。ボロボロで、駅前のタクシーは客引きも多いです。ブカレストで最も治安が悪いといわれています。これだけボロいのに、道路の舗装はピッカピカ。何とも不思議です。
駅の向かいには公園があります。小さなケシの花が咲いていました。
ブカレスト北駅周辺にはある黒歴史があります。マンホールタウンです。
その昔、チャウチェスクが独裁者としてルーマニアを操っていたころ。非常に貧しい状況の中でルーマニアは人口増加政策をとりました。その結果孤児が大量に発生したのですが、孤児院や病院で栄養剤や血液製剤の注射針の使いまわしでHIVなどが広まったのだとか。彼ら孤児が大人になりホームレスになりました。
そういった人々の先頭に立ったのがブルース・リーという人。彼はこのマンホールの住人達にとって「父親であり、指導者であり、麻薬の売人であり、皆に安全と、無尽蔵のシンナーをもたらす男」なのだとか。シンナーは、快楽のためではなく談をとるための道具なんだそう。(ルーマニアなど中央ヨーロッパは冬場マイナス20度ぐらいまで気温が下がる)
そんな人々の住処がマンホールの中だったんです。今はブルース・リーは逮捕され、マンホールタウンも粛清されたとかなんとか。
駅前の再舗装された道路には、工事されたマンホールの跡や
不自然な方法で埋められたマンホールが点在していました。
駅前を東側に向かって歩いていくとその痕跡がまだはっきりと残っていました。
舗装されていない公園にあるマンホール。というか明らかに何かの入り口。中にはごみやらなにやらが散らかっています。今でもこの中で暮らしている人はいるのでしょうか。
写真を撮りながら周りを気にしていると、写真左手の茂みの奥に、明らかに目線が空をさまよっているやせ細った人2人。高級車の中からこちらを見ている強面のオジサン2人。
これ以上ここに残るのは危険なニオイがしたのでホテルへ向かってその場を立ち去りました。
国を立ち直らせることはそう簡単にはいかないと感じました。
マンホールタウンについては下記リンクを読んでもらえればよくわかると思います。
ルーマニアの闇、下水道で暮らす「マンホール・チルドレン」と呼ばれるチャウシェスクの孤児たち