文化的な生活もそこそこにして、戦闘服に着替えて街へと繰り出します。安宿の多いエリアだったので、すでに同様の人たちが多数燃料補給していました。
無敗優勝時のメンバーのユニフォームを着ている人など、ロンドンからたくさんの筋金入りのサポーターが来ていました。
欧州サッカーの試合ではサポーター同士の喧嘩はつきもの、ということでセキュリティの関係でアーセナルサポーターはスタジアムから遠い駅に集められました。事前のメールには、集合場所にはパブがありますのでご安心を、とありました。さすが、よく心得ていらっしゃる!
地下鉄で乗り合わせたお兄さんおじさんたちが、2杯ほどおごってくれました。ビールサーバーの横にサングリアのサーバーが並んでいて、スペインらしいなとボソリ。
まだ試合開始まで3時間以上ありますが盛り上がっております(笑)
ここから歩いて30分、ワンダメトロポリターノスタジアムです。
スペインだから熱いだろうと高をくくっていたんですが、寒い!風が強い!
入場でパスポートチェックとボディチェックが2回ずつという厳重な検査を超え、スタジアムに入ります。
売店前はビールを買う人で大混雑だったんですが、人数が増えてくると自然発生的にこうなりました。
2つ目の動画のチャントの間にははしゃぎすぎて紙コップのビールを投げちゃうひと多数。これだけ騒ぐので売店の行列が進まない進まない。
でもこのサポーターの程よいバカさ加減というか、愛すべきバカたち、って感じがまたいいんですよね。これだから現地観戦はやめられない。そして、こんなところで働けたら幸せだろうなと思うからもう少し頑張ろうと思える。
アーセナルサポーターは今回アウェー側なので、2回上段に集められました。
ヨーロッパリーグの決勝をかけた戦いだったのでスタジアムは超満員。
相手チームのウォームアップの様子。メンツがすごい!ズボンに9と書かれたフェルナンド・トーレス選手は今Jリーグでプレーしていますね。
いよいよ選手入場で観客のボルテージも上がってきます。19番のディエゴコスタ選手は過去にライバルのチェルシーに所属していたこと、その他諸々あってブーイングがされていました。
試合が始まると早々にフランス代表主将でもあるコシェルニ―選手がアキレス腱を断裂。相手の作戦よろしく、一方的に攻め込まれる展開。
前半ロスタイムに因縁のディエゴコスタ選手に決められてしまいました。
気温が低いのに試合展開も結構寒く、2回スタンドはお葬式のような雰囲気で前半を終えました。
イギリスではゴールが決まった時の歓声はYeah!って感じなんですが、スペインはウォォォォォォ‼‼‼!というような、地響きのような雄たけびでした。国ごとに喜び方がここまで違うのかとちょっと驚き。
後半選手交代をしたことで何度か得点のチャンスはあったんですが結局そのまま試合終了。
アーセナルの監督を22年間勤めあげたアーセン・ヴェンゲル監督の最後のタイトルレースはここに幕を閉じました。
最後は批判も色々ありましたがその人柄でサポーターに愛された監督だったなぁと。
帰りの地下鉄ではアトレティコサポーターとレアルマドリードの悪口をたたいたりチャント合戦になって、なんだか和気あいあいとした雰囲気で寒かった心もあったまりました。