今週末はマッチング(といっても婚活じゃない)で北海道に行ってました。なんで北海道なの?とか興味本位的なことしか聞かれないんだろうな(研修医の就活は結構ユルい事も多い)と高をくくっていたんですが、受験者控室の雰囲気が尋常じゃなく緊張感に満ちていて、みんな何見てんのかなぁと思ってのぞき見すると鑑別疾患リスト!なんと鑑別を10個答えてね問題が2個も出るとのこと。控室はiPadダメだったのでどうにでもなれ!って感じで受けてきました。とりあえず合格点?はいただけたのでセーフ。
今日はそこまで時間がないのでスペインまでの旅模様を少し。
実習が終わって、教授が「今日はNight shift(夜勤)で明日は休み、明後日もいないから休みで!」
ぼく「Urrrrrryyyyyyyyy!!!!」
というわけでダッシュで駅まで行ったのですが、ブダペスト行き特急を逃してしまい30分次の電車を待ちます。
反対側の列車からは気持ちよさそうに窓から顔を出す人も。
仕方なく急行でブダペストへ。しかしこの急行、まったくもって「急いで行かない」!ブダペスト―ウィーン間のRailjetだけオンラインで予約するほうが購入が楽なので先買いしてたのですが、このままいくと100パーセント間に合わないことが判明。
グーグル先生と相談しまくった結果、終点のひとつ前で降りて、タクシーを捕まえるまで乗り継ぎ先の駅まで全力ダッシュすることに。
心理的な問題で全く穏やかに見えないこの景色。
Zugloを降りた時点で残り11分。歩いて行ったら2.3㎞、約30分かかる道のり止まっているタクシーに片っ端から声をかけながらダッシュしていると1台乗せてくれると。
ぼく「5分でKeleti駅に行って!」
運ちゃん「オーケイ!」
夕方の渋滞で結構混んでいたのですが、車の間を縫うようにして、時には反対車線にはみ出ながら運ちゃん笑顔で爆走。ほんとに5分でついてしまった!喜びが大きすぎてつりは取っとけ!って言ってしまった汗
Railjet42号のドア前につくと、発車1分前になのに電車動く。ドアを開けて電車に飛び乗る。あせった。。。日本では電車が定刻より30秒早く出ると謝罪文ものですが、ヨーロッパでは分単位で早発が余裕であるみたいです。特にダイヤの乱れもないけど何となく今日はこの電車運休!みたいなこともあるぐらい。
1分早く出たくせに、ウイーンに近づくにつれて順調に遅れだす始末。本当に、ヨーロッパの電車の時刻表はあてになりません。
食堂車でお茶とサンドイッチをいただいていたようです。
日本ではすっかりすたれてしまった食堂車も、ヨーロッパではまだまだ現役。日本と電車の利用距離範囲が違うからこそできる芸当かもしれないですね。コンビニおにぎりとか事前に買うものもないし。
ハンブルグ・アルトーナ行きのNight jet(夜行列車)に乗り換えます。
日本ではすたれてしまった夜行列車も、ヨーロッパではまだまだ現役!と言いたいところですが、LCCの発達により西欧諸国でもかなり減ってきました。ドイツ国鉄などは完全に撤退しましたが、フランチャイズのような形でいろいろな会社が運航しています。
Railjetとは違って深い青の落ち着いた色。Night jetはオーストリア国鉄が運転しています。
一番後ろには車やバイクを載せられる客車が付いています。面白いのが、動き出した瞬間の振動で一斉に防犯アラームが鳴るところ。すべての車が無人なのにアラームやクラクションで大騒ぎしながら運ばれていく様子は非常に滑稽です。
今日は二等寝台(日本でいうB寝台)のクシェットです。6人個室です。
クシェットにも6人個室と4人個室があって、1室に入る人が多いほど安くなります。この列車には座席車という究極の格安車も存在するので体力に自信ニキはそちらもどうぞ。
むかいのオジサン、スロバキアから来たそうで、英語はほとんどできないけどお互い翻訳ソフトを使って会話。見知らぬ人との交流も夜行列車のいいところかもしれないですね。
人数分の水のペットボトルやコップもついていますし、降りる駅の到着1時間ほど前になったら朝ごはんも持ってきてくれます。ドリンクはお茶かコーヒー、ココアから選べるという充実っぷり。
セキュリティが心配だと思いますが、部屋の中が全員揃えば部屋のドアをロックしてもOKですし、各車に一人車掌が乗っているのも安心です。
そんなこんなで朝5時過ぎにフランクフルト空港駅に到着。
イベリア航空で一路マドリードへ。LCCではないレガシーキャリアですが、ドリンクは有料サービスだったりと割とサービスはLCC寄りでした。ヨーロッパ域内はLCCや新幹線、バスとの競争が激しいのでフィンエアーなど多くの会社でこういう感じになってきました。確かにセキュリティ過ぎたら自分で飲み物買えますからね。飛行機の重量も減って燃料代が安くなれば万々歳です。
スペイン上空につくと赤い乾いた台地と険し目な山々の景色が広がってきました。ものの2時間でこんなに景色が変わるものかと飛行機に乗っているといつも驚かされます。
とりあえず地下鉄で街中へ出ます。
つづく