イギリスの治安

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こっちでの暮らしにも結構慣れてきた今日この頃、ロンドンの日本大使館からこんなメールが届きました。

在留邦人及び旅行者の皆様へ

 皆様も既に報道等でご存じのことかと思いますが、現地時間10月3日午前,バングラデシュ北西部のロングプール県(首都ダッカから約300キロ)において,リキシャに乗車していた日本人男性が,オートバイに乗った者らに拳銃で撃たれ,殺害される事件が発生しました。本件に関し,「ISIL(イラクとレバントのイスラム国)バングラデシュ」を名乗る組織が犯行声明を発出し,イスラム諸国における外国人に対する更なる攻撃の可能性を示唆しました。これを受けて,10月4日付で外務省海外安全情報(広域情報)が発出されました。

 英国は以前から名指しでISILのターゲットとなっており、また、2014年8月末には、シリア及びイラクのテロ組織が、欧米に対する攻撃を計画しているという情報を受け、英国政府は市民に注意を促すと共に、警察に対する情報提供等協力を求めました。この背景には、英国を含む欧州諸国からシリアやイラクに渡航した外国人戦闘員が帰国し、関与する可能性が高いことがあり、英国内のテロ脅威レベルをこれまでの「3」(5段階中)から「4」に引き上げました(現在も継続)。また、英国政府は、これまでイスラム国を名乗るテロ組織が海外に住む日本人を含む外国人に対する更なる攻撃の可能性を示唆する声明を発出していることについても認識しており、このような状況も踏まえた上で引き続き国内テロの警戒にあたっています。(以下略)

というわけでテロには気を付けてください、常に周りに気を配ってください、ってことです。

ここ1か月半

暮らしてて犯罪に遭ったなんてことはありませんし、犯罪に遭いそうな感じも全くありませんが、確かに変な人は多い気がします。青色の便に入った液体を吸いあいっこする顔色の悪い男女だったりハイテンションすぎる奇声を上げながら車をぶっ飛ばす若者、などなど。留学生の間で、「ロンドンのどこそこで警官に扮した奴がパスポート見せろって言ってきた」とかなんとかいう話も聞きますし、日本と比べると圧倒的に犯罪率は高いかもしれません。

ただ、犯罪ならなんとかできそうですが、テロのような無差別な攻撃だとイマイチどうしていいのかわからないところがあります。とりあえずヤバそうな所ヤバそうな雰囲気ヤバそうな人に遭遇したらとりあえずいったん回避するとかぐらいしかできることありません。常に最新の情報を手に入れるようにしようと思っても、ロンドンの地下鉄はどこも電波通ってませんし、外でもロンドンのキングスクロス駅周辺はネット回線の速度が遅すぎたり、常に最新の情報を手に入れようのないところがあります。以前ロンドンではその地下鉄が狙われたテロも起こっていますし、その辺は防ぎようがないです。護身用の道具なんて持ち歩いても爆弾なんか出されたらそんなもの使いものになりませんし。

その対策としてイギリスの入国審査は現在非常に厳しく、ビザを取るのも難しくなっています。実際、ヒースローの入国審査で別室に連れていかれた人を何人も見ましたし、入国拒否される日本人も少なくありません。テロを計画した疑いで逮捕される人の数も大幅に増え、ある意味人狼ゲームのようになりつつあります。

「自分の身は自分で守る。」

なんて言葉をよく聞きますが、実際楽しく過ごすことにはある程度リスクが伴うように思います。こっちで暮らしているとつくづくリスクマネジメントていろんな面で大切だなぁと感じます。

書くネタはいろいろあるんですが、今日は少しシリアスな話題について書いてみました。

では。

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